ビジネス系学生団体にご用心

 

近年、鹿大生をはじめ、大学生によるビジネス系の団体の活動も複数確認されています。ビジネスを行うこと自体はなんら悪いことではありませんが、ビジネスである以上は金銭トラブルが懸念されますし、彼らの活動が、本来の大学生活の意義を否定したり、遠ざけるものではないかどうか、関わる前によく注意する必要があります。

 

YOUTH SENSEの例

YOUTH SENSEとは、「夢追い人で溢れる鹿児島を創る」と称して、コーヒー販売などの商業活動を行っている鹿児島の大学生による団体です。

彼らのチラシには、以下のような文章が書かれています。

 

「一代目の代表は、大学編入で鹿児島に来て、こう感じました。学生がイキイキしていない、楽しくなさそうだ。俺は鹿児島を嫌いになりたくない。その為にはどうしたらいいんだろう。カッコいい大人を見れば、学生の目はキラキラするんじゃないか?それなら、まずは俺たちが大人と繋がらなくちゃ。あれ、カッコいい大人って、コーヒー飲んでるイメージがある。」

支離滅裂な文章で、これが果たして大学で学んでいる学生が書くのにふさわしいものなのか、よく判断して頂きたいと思います。

 

編入してきておいて、学生がイキイキしていないなどと断じるのは傲慢極まりありませんし、格好良い大人がコーヒーを飲んでいるなどというのもあまりにも幼稚な発想です。大学での学問を軽視しているとしか考えられません。

 

他にもYOUTH SENSEの「history」のページには、「合同説明会、自己探究型イベントなど、さまざまな企画をやり遂げ、企業と学生をつないだ」などと書かれています。YOUTH SENSEに限らず結局このような団体の活動は、大学生活よりもビジネスを優先する価値観に従順になり、単に企業ないし財界の意向に従う人間を量産しているに過ぎません。

 

さらに、彼らに影響を与えて依存させている「大人」も得体が知れません。単にビジネスの世界で活動している人たちなのかもしれませんが、実態は偽装サークルのように反社会的、カルト的な団体と繋がりがあるかもしれず、彼らの口車に乗せられて知らない間にそのような組織に取り込まれてしまう可能性もゼロではないのです。

 

このような学生団体に安易に関わると、金銭トラブルだけでなく、大学生活を破綻させるおそれがありますので、鹿大生諸氏は注意することをおすすめします。

 

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