統一教会(現・世界平和統一家庭連合)

統一教会は、教祖である韓国人の文鮮明(2012年死亡)が創立したキリスト教系の新宗教です。2015年に「世界平和統一家庭連合」と名称を変更しました。


統一教会では教祖が決めたカップル同士を結婚させる合同結婚式(桜田淳子などの芸能人も参加して話題になったことがあります)や、先祖の祟りなどで人を脅し、高額な商品を売りつける霊感商法、また、占いやアンケート調査を装って勧誘、入信させるなどすることから、カルト性、違法性が以前から指摘されています。また、いくつも存在する関連団体には「国際勝共連合」などの政治団体もあり、自民党議員などの保守的、右翼的な政治家と太いパイプを持っていることも知られています。
全国の大学内外で、正体を隠して一見無関係を装った偽装サークルを作って勧誘しており、まさにカルト宗教の王様といっていいような団体です。


鹿大内でもかつて、偽装サークルである原理研究会(CARP)が活動しており、学生がマインドコントロールされるなどの被害が続出していたそうです。マインドコントロールされて入信すると、今度は自分が上述したような違法行為に従事することで反社会的カルトの加害者になってしまうのです。


現在では原理研の存在は確認できていませんが、学外で統一教会信者による、学生を狙ったマンションへの戸別訪問や、偽装ボランティアサークルでの勧誘行為が確認されており、注意する必要があります。

 

統一教会の勧誘やマインドコントロールの手口については、鹿大当局も注意を促すためのチラシを公開しています。そこで書かれている内容は統一教会に限らずカルト団体に共通する典型的なものですので一読されることをおすすめします。運営者の在学中には学内の窓口近くの壁に貼られていました。

 

前統一教会の純潔宣言にご用心!

 


戸別訪問と偽装ボランティアサークル

 運営者の例ですが、大学に入学した2009年の9月に、統一教会の名前を出した女性信者二人が、自宅に訪問に現れ、応対したところ、1時間以上延々と自分たちの教義の素晴らしさを話し続け、セミナーへの出席を勧められました。
このセミナーは段階的にプログラム化されていて、段々と出席者の逃げ道をなくし、マインドコントロールするためのものとして用いられています。
もし訪問があっても、はっきりと「結構です」、「お断りします」などと決してドアを開けて応対しないことをおすすめします。このような宗教団体では勧誘の手口や話し方が体系化されていて、信者は口が巧みですので、最初はそのつもりはなくても、気が付かないうちに引きこまれてしまうことも考えられるからです。

 

運営者はセミナーへの勧誘は相手にしませんでしたが、信者は諦めていなかったのか、後日、教祖である文鮮明の著書『平和を愛する世界人として』がポストに入れられていたことがありました。

さらに12月には、YFWPというボランティアサークルのチラシが投函されていました。

 

 

このYFWPという団体は、チラシでは統一教会の名前は一切出していませんが、実際には大学外で活動している統一教会の偽装サークルの一つであることが確認されています。

おそらく、統一教会の名前を出しての勧誘がうまくいかなかったため、一見教団とは無関係を装ったボランティアサークルでの活動を窓口にして、そこから徐々にセミナーに出席させるなどしてマインドコントロールしようとしていたと考えられます。

このように、統一教会はさまざまなダミーサークルを持っています。見知らぬ団体のチラシなどが投函され、関心を持ったら、参加する前に一度どのような団体であるかよく調べることをおすすめします。