大学周辺での勧誘活動

大学内には宗教、政治団体の偽装サークルが存在しますが、大学周辺でも団体や個人による勧誘行為が確認されています。

 

 モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)

正門前の道路で勧誘活動を行っていることを確認しました。

モルモン教とは、ものみの塔(エホバの証人)と同じく、アメリカでキリスト教の異端として誕生した宗教団体で、極めて戒律主義的な組織であり、そのカルト性が知られています。ソルトレークシティーのあるアメリカのユタ州は、モルモン教徒が深く関わっている州として有名です。スーツを着た若い日本人と外国人の二人組が典型的なモルモン教の宣教師の姿です。

 

統一教会(現・世界平和統一家庭連合)

現在はわかりませんが、運営者が在学時には学内でも注意を喚起するチラシが貼られていたのでご存じの方も多いかもしれません。

全国の大学に、主に原理研究会(原理研)、またはCARPという名称の偽装サークルが存在していることが知られています。

2015年現在、鹿児島大学内での活動は確認されていませんが、市内では、統一教会の信者による戸別訪問や、偽装ボランティアサークルの勧誘チラシの投函などの活動があり注意が必要です。

 

原理主義的キリスト教会

一見普通の教会を装い、伝統的なキリスト教会を自称していますが、ファンダメンタリスト(原理主義者)といって、聖書には誤りは全く存在してはならないと主張している原理主義的な団体が存在します。そのような団体では、規律で人を縛り付け、日常生活よりも教会への従事を優先させたり、また牧師の権威を非常に強調するなど、カルト団体の特徴がみられるケースが少なくありません。

クリスマス前に、教育学部門の前の道路で礼拝のチラシ配りを行っていることを確認しました。また、学内でも、共通教育棟1号館にサークル勧誘のチラシにまぎれて教会の勧誘チラシを貼られていたことを確認しています。

 

その他個人による勧誘行為

なんらかの宗教や思想団体以外にも、学内やその周辺で勧誘活動を行っている人物は存在します。

 

(例)2012年に、市内の自称美容師の中年男性が、禁止されているにもかかわらず、学内にて、「モデルにならないか」、「写真を撮らせてくれ」などと声をかける勧誘行為をし、通報を受けた警察官が学内にまで駆けつけ、追い出されるという事件があった。その後、学内には注意を喚起するポスターが複数掲示され、授業内でも教員による注意があった。

さらに、同じ男性が、大学周辺地域でも若い女性に向かって同じような勧誘行為をしていた。男性が学内で警官に追い出されるのを目撃し、女性が迷惑そうに感じているのを察した学生が男性を咎めたところ、男性は逆上した上で、今後自分の邪魔をしないように脅して強要し、学生が110番通報する事態が起こった。さらに後日、男性は大学に乗り込み、学生係に怒鳴り込んだが追い返された。

 

学内での勧誘行為は禁止されている上、学外であろうともトラブルの元になりますので、誘いに乗らないことをおすすめします。